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小説家になるには?

夢を追いかけている人のためのブログです 小説の創作方法や文章の書き方などを考えていきます

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観終わって、「えっ、これで終わり?」と思い、映画の感想や考察をぐぐってみました。

トム・フォード最新作「ノクターナル・アニマルズ」 解釈を観客に委ねるということ
一番腑に落ちたのは、ここでしょうか。
三つの解釈が書かれています。

以下、ネタバレあるので注意。

4:
冒頭、三人のぶくぶくに太った女性が裸で踊り狂っています。
お腹の肉がたるんで、醜い物として描かれているのでしょう。
一人の女性のお腹には傷跡がありました。これは堕胎をしたスーザンを表しているのではないでしょうか。
この太った女性が死んだように横たわった状態で展示されていました。
そんな展示あります?
私はこの映像が大嘘なのだと感じました。つまり、この映画には比喩的に映され、信じてはいけない物が映りますという予告なのではないでしょうか。

私の解釈は、ずばりこれです。
スーザン=エドワード。
エドワードは自分のことしか書けないとスーザンに批判されていましたが、現代のスーザンも自分のことを表現した個展を開いていて、スーザンとエドワードが同一の存在であることと感じられました。

ニューヨークでスーザンとエドワードが再会した場面は、芸術家の道を諦めて、小説家になろうと決意する場面だったのではないでしょうか。
母に小説家になる道を話すと、お金がないこと、夢見がちで傷つきやすいことを指摘されてしまいます。繊細で、自分を信じる強さがあると抵抗してみます。
母に反抗して小説を書いてみるが、自分で納得できるものが書けません。
いい男性に出会い、小説家としての自分(エドワード)と書きかけの小説(お腹の子供)を諦めることにしました。

しかし、十九年後、書きあげた小説が手元にあります。
レストランでスーザンとエドワードは会う約束をしましたが、二人が同一の存在ならば、スーザンが一人でいることもおかしくはありません。
ただ、ハッピーエンドなのか、バットエンドなのか、これもまた色々な解釈ができそうだとも思ってしまいました。

「ノクターナル・アニマルズ」は夜の獣と訳されていましたが、正確には夜行性の獣。
スーザンは、夜の時間に小説を書いていたのではないでしょうか。

吹替、字幕で観ても分からない、微妙な言葉の表現があるんだろうなと思われて、英語ができないことをこれほど残念に思ったことはありません。

○おまけ
紫スーツの男カルロスと、主人公の兄クーパー。
カルロスはスーザンの個展をジャンク文化を表現していると褒めていました。
クーパーはエドワードに夢中というのは、スーザンの作家としての才能を評価していたという意味にとれます。
二人ともゲイなのは偶然なのでしょうか。名前は違っても、同一人物とかあるのでしょうか。

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