2013/08/09 (Fri) 『るいは智を呼ぶ』の移植が決定

ついに『るいは智を呼ぶ』が一般的なゲーム機への移植が決定しました。

もう5年、6年くらい昔の作品でしょうか。当時はすごくハマって、一週間くらいでクリアしちゃいました。分量的には50時間はあると思いますよ。

この作品の素晴らしい点は、キャラクターが立っているところです。

メインキャラには特殊能力が備わっているのですが、代償に〈ノロイ〉という制約を持っています。破れば即、死に繋がるという恐ろしい禁忌です。

キャラクターの性格には、優れた能力と、恐ろしい制約、この影響が非常に大きく表れていて、なかなかに面白いです。

主人公の智君（右のバナーの子）は、「自身の性別を知られてはいけない」という制約を持っています。そのせいで、彼は幼少時から女装して、出会った人間全てを騙して生きてきました。人と深く関わると、自身の秘密が知られて、死んでしまうかもしれない。そのため、彼は女子高の高嶺の花、孤高の優等生として、人を自然と遠ざけるキャラを演じて生きてきたのです。

そんな彼が、自身と同じ〈ノロイ〉持ちの少女5人と出会うところから物語が始まるのです。

あと、キャラの掛け合いが面白い。日常会話がいいんですよね。ずっと見ていたくなる、そんな楽しい雰囲気がありますよ。

何故、こんな面白い作品のアーケード版が今になって出るのか。きっと、花城花鶏（はなぐすく　あとり）という強烈なキャラクターのせいでしょうね。日本とロシアのクウォーターで、お嬢様。しかし、同性愛者で仲間にセクハラ発言をします。仲間からは「エロ魔人」とさえ呼ばれます。
多分、彼女の発言を全年齢に替えるのが大変だったのだと想像しますね。