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小説家になるには?

夢を追いかけている人のためのブログです 小説の創作方法や文章の書き方などを考えていきます

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ネタバレも気にせずに映画の感想を書いていこうと思うので、観ようと思っている方はブラウザバックしてくださいね。

祖母の死から始まる映画。
これにより、母、父、息子、娘の四人になってしまうのだが、順番に怪異が襲っていきます。
最初は不気味な兆候が見え始め、だんだんと家族に危害が加えられていくのです。

映画の15分辺りのところで、息子ピーターが授業を受けているのですが、その内容が今後の家族の運命を示唆しているのは興味深かったです。
こういう期待の盛り上げ方もあるんですね。

「さて、主人公が致命的な欠点により破滅するという法則に当てはめると、ヘラクレスの欠点は何かな?」
「傲慢さ」
「そうか、どうして?」
「それは、ヘラクレスが目の前に差し出された色んな兆候を全部無視したからです」
「なるほど。彼は支配権を持っていると思ってるわけだ。思い出してみよう。ソボクレスは神託を書いているわけだから、ヘラクレスには選択肢はなかったということだ。そうだろう? だが、彼に選択肢があった場合、悲劇性は高くなるのか低くなるのか」
「低い!」
「そうか、理由は?」
「そうだから」
「君はどう思う、ピーター」
「ああ、どの部分ですか」
「悲劇性は増すと思います。結局、逃げることのできない運命なら、希望がないからです。登場人物達はみんな、悲惨で絶望的な仕組みの中の駒です」
この映画ですが、怪異の原因は悪魔です。
悪魔の超人的な力によって、気が狂ったり、死んだりするわけです。
思うのですが、日本人には馴染みが薄くて、悪魔が原因だとなると、それだけで作り物に感じられてしまい、恐怖が薄らいでしまいます。これは日本人がキリスト教を信じていないので、悪魔も信じていないからでしょう。
神を信じてしまうと、同時に天使の存在も信じないといけないし、悪魔も存在していないといけないわけなんですよね。
信仰が悪魔の存在を信じることに繋がるのは皮肉ですよね。外国では、悪魔憑きなんかもありますからね。それを題材にした映画とかもあります。

仮説なのですが、日本人は悪人がバタバタ死んでいってもあまり怖いと感じないのではないでしょうか。
悪いことをすると罰が当たる。
悪人が死んでいくのは怖くないが、善良で優しい人間が理不尽な死が訪れると怖く感じる。
悪いことしてないから自分は大丈夫だという価値観を崩されて、恐怖を感じるのかもしれません。

洋画と邦画のホラーは特色が違って、日本人が邦画のホラーを怖がるのも分かる気がします。
気付かない内に禁忌に触れて、祟りが降りかかる。
悪霊の呪いによって、誰彼かまわずに死んでいく。
悪魔が現れるよりも怖く感じるのではないでしょうか。

95分辺りの部分で、物語の黒幕的な人物が判明するのですが、色々と繋がってちょっとした快感が得られます。
得体の知れない恐怖が少し解消し、解決の希望が見えかけたところで、悪魔の超常的な力によって理不尽に家族が蹂躙されていくのです。

〇『ヘレディタリー/継承』分かりづらいところをネタバレ解説&考察
ここにもっと詳しく書いてくれているのですが、悪魔がまったく関係しない解釈も可能だと書かれていて、そっちの方が私個人としては怖く感じて好きですね。

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