小説家になるには?
夢を追いかけている人のためのブログです 小説の創作方法や文章の書き方などを考えていきます
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前回、ストーリーとプロットについて並び変えてみました。
謎やサスペンスが生まれていたわけです。
何故、虎になってしまったのか。
初め、李徴は虎になった日のこと、虎としての生活を話しました。
虎になった理由は分からないと答えます。
しかし、袁傪が詩を記録してくれると、思い出したかのように虎になった理由について、思い当たることを話し始めました。
構成上、仕方ないのかもしれませんが、虎になった時に、あれだけ虎になった理由が分からないと答えたのに、詩を読み上げた後に語りだすのは少しだけ不思議に思わないでもないです。
少し理由を考えてみようと思います。
・本当に思い出したり、思いついたりした。
・虎になった理由を話すと詩を記録してくれなくなるかもと心配して、後回しにした。
・詩を記録してくれたことで、妻子のことを思い出し、これをお願いするには虎になった理由も話しておかないといけないと思った。
・作者が書いている途中に思いついた。
私の邪推という感じもしないでもないです。
3.語り手
一段落目は李徴の心情なんかも書かれつつも、少し李徴と距離があるように感じます。
二段落目からは、ほぼ袁傪の視点で書かれています。
李徴の独白という形で、李徴の過去や心情が語られます。
袁傪が聞いた話とするなら、一貫して視点は袁傪だと言えなくもないです。
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無題
ちなみに、「語り手」について注目するのであれば、「山月記」が三人称である全知の語り手と李徴の一人称とのズレについて考察してみると面白いのではないでしょうか。
頑張ってください。