小説家になるには?
夢を追いかけている人のためのブログです 小説の創作方法や文章の書き方などを考えていきます
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『逆襲のシャア』
シャアの演説(124/50-52)
「このコロニー、スイートウォーターは、密閉型とオープン型を繋ぎ合せて建造された極めて不安定なものである。
それも、過去の宇宙戦争で生まれた難民のために急遽建造されたものだからだ。
しかも、地球連邦政府が難民に対して行った施策はここまでで、入れ物さえ作れば良しとして、彼らは地球に引きこもり、我々に地球を開放することはしなかったのである。
私の父、ジオン・ダイクンが宇宙移民者、すなわちスペースノイドの自主権を地球に要求した時、父ジオンはザビ家に暗殺された。そして、そのザビ家一党はジオン公国を騙り、地球に独立戦争を仕掛けたのである。その結果は、諸君らが知っている通り、ザビ家の敗北に終わった。それはいい。
しかし、その結果、地球連邦政府は増長し、連邦軍の内部は腐敗し、ティターンズのようは反連邦政府運動を生み、ザビ家の残党を騙るハマーンの跳梁ともなった。これが難民を生んだ歴史である」
「私、みんな知っていたな」
「ここに至って私は、人類が今後、絶対に戦争を繰り返さないようにすべきだと確信したのである。
それが、アクシズを地球に落とす作戦の真の目的である。これによって、地球圏の戦争の源である、地球に居続ける人々を粛清する」
兵士達の歓声。
聴衆の拍手。
「大佐―っ」
「スイートウォーターの救世主だ」
「ジーク、ジーク」
「ルナ2で武装解除するって話、嘘なのかな」
シャア、聴衆を静める。
「諸君。自らの道を拓くため、難民のための政治を手に入れるために、後一息、諸君らの力を私に貸していただきたい。
そして私は、父ジオンの元に召されるであろう」
再び歓声。